花火

夜陰の水盤に 
生けられた
大輪の華々たち
その炎色は
僕らを魅了した
咲く華に潤む瞳が 
際立つ
伸びゆく芯の先に
牡丹が煌めき
花弁は水面に散りゆく
喜びと悲しみの行間に
圧縮された切なさが
二人の儚い行く末を
内包したいた
 
結んだ指を解けば
夏も散りゆく

0コメント

  • 1000 / 1000

ケイティー

日常の風景を″詩″として切り取り、綴る世界