言葉は降らない

胸の奥にある点が
涅色に塗り潰されて 
淵へと沈み行く

線を引いても点は見えず
行き場を失いまた沈む

浮くことのない空から
露が降り
頬を伝う

雫が描く軌道は
皮肉にも美しい

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ケイティー

日常の風景を″詩″として切り取り、綴る世界